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邦楽インタラクティブコンサート [尺八雑談]

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8/23(日)横浜は磯子区の杉田劇場で邦楽インタラクティブコンサートが開かれました。
何やら聞き慣れない言葉「インタラクティブ」とは辞書をひも解くと <双方向に情報をやり取りすること。デジタルメディアの持つ基本的な機能。送り手からの一方的な情報送信ではなく、その内容に対し受け手が適宜、応答することで、受け手側のニーズを多方面に生かすことができる。> と解説されています。
コンサートに当てはめれば、一方的な聞かせるだけの演奏ではなく、お客様に解説したり、客様の声を聞いたりして双方向に舞台を楽しむ演奏会をしようというわけのようです。副題に〜舞台と客席との交流〜と謳われていますが明快な言葉ですね。
今回このコンサートに助演で出演することになり、磯子区まで出かけました。三曲あさおでご一緒しております藤井誠山さんに誘われて初めてこの会に出ることになったのですが、さてどんな感じのコンサートかな.....。
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JR根岸線新杉田駅前に建つ、しゃれたビル/ラ・ビスタ新杉田の5階に杉田劇場があります。250席くらいの客席で新しくてきれいですね。
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舞台ではゲネプロが進行中で尺八の出演者が舞台進行と搬出搬入を担当しておりました。出演者は神奈川県内の尺八、箏の先生方でこのインタラクティブの趣旨に賛同し、皆さん手弁当で参加運営しており、もう11回も会を重ねています。

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コンサートの主催者で皆さんのまとめ役である吉田酔山さんにご挨拶し、楽屋へ案内されました。吉田さんは邦楽の演奏会をなるべく多くの人に聞いてもらいたいという願いのもと、このコンサートを発案されました。出演者共同で舞台を運営し、なるべく聞きやすい現代曲などを選択、司会者を交えてお客様に曲や楽器の説明をし、時には客席へインタビューもします。「私のわがままでこのコンサート始めたのですが、出演者の方々が快く引き受けていただき、ここまでやってこれました。感謝感謝です」と謙遜しつつ、にこやかな笑顔で皆さんを包み込みます。

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楽屋を出てロビーに行くと尺八の出演者の石田昭男さんがおりました。和楽器のリサイクル店「アンティークね色」のご主人です。私が尺八製作を始めた頃からのお付き合いで、ここしばらくはご無沙汰しておりました、お久しぶりです!古管尺八や尺八製作などについて商売のお話をちょっと........。

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昼食後午後1時半開演、私は1番目の「つくしの旅」(野村正峰作曲)に出演です。お箏4人と藤井さんと私の6人でコンサートの幕は開きました。なかなか響きのよいホールで、演奏していて気持ちがいいですね。今回初めての出演なのにリハーサルの時間がなかなか合わなくて1回しか合奏練習が出来なかったので糸の人にはご迷惑かけました、なんとか無事に演奏終わりました。

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舞台転換は緞帳を降ろさず暗転で行います。その間に司会者の女性が曲目解説を読み上げ、吉田さんがいろいろと邦楽についてお話をする進行でプログラムは進みます。本日演奏される曲は全部で16曲あり、終演予定は午後6時頃となりますのでちょっと長いコンサートです。そのせいかお客様の出入りが頻繁にあり全体を通してお客様が少ない印象を受けるのは残念です。

石田さんの本曲「阿字観」は3尺近い長管でじっくり聞かせています。地唄「磯千鳥」「雪月花によせて」吉崎克彦作曲「春の夜」宮城道雄作曲「管公」筑紫歌都子作曲と曲目は古典現代曲を交えてバラエティーに富んでいます。「管公」は舞の人に合わせての演奏でした。

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休憩後石田さんの「黒髪」舞台映えも良くきれいな演奏でした。その次が私と藤井さんで尺八本曲「下がり葉の曲」を演奏しました。ちょっと力み過ぎでした。「枯山水」山本邦山作曲は吉田さんの尺八と三絃の二重奏です。達者にこなしております。


吉田さんはプログラムに尺八のことを「EBP」と表記しています。
エンド・ブロウ・パイプ(end blow pipe)の略なのですが、尺八という日本独自の楽器を外国の方に説明する時にはよくバンブーフルート(竹のフルート)という言い方をします。しかしフルートいうにはあまりにも外形が違いますので他に何かちょうど良い翻訳語がないか、検討している時に「パイプの端から息を入れて吹く楽器」という言い方をそのまま当てはめてEBPという呼称に行き着いたとか。まだ吉田さんしか使用しておりませんが尺八に取って代わる現代的なネーミングとして採用されるかどうか、うーむ........。

さらにプログラムは進みますが、私は夜用事があり、途中で帰ることになりました。夜の打ち上げに参加したかったのですが残念!後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしました。会を重ねているので出演者同士和気あいあいと楽屋、舞台袖で話が弾んでいます。残暑の厳しい日でしたが心地よい汗をかきました。
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