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第17回定期演奏会奮闘記 [三曲あさお]

ずいぶんと記事をさぼってしまいました。6月まで明治大学関係,三曲あさお関係、麻生音楽祭関係の演奏会開催に携わり、動き回って、チラシその他準備して、練習して、演奏して片付けてと落ち着く暇がなく動き回っておりました。
どうやら全て無事に終わり一段落.....。記事を徐々に書き出す準備に追われています??
集合写真.jpg

三曲あさおの第17回定期演奏会が5月8日(土)麻生区市民文化センター大ホールにて開催されました。三曲あさお結成より20年目の節目ということで1000人収容出来る大ホールを借りたのはよいのですが、さてお客様は何人程来場してくれるだろうか不安の開幕です。定期演奏会ということで毎年毎年演奏する曲目は変わりますが、演奏会の準備、進行は同じことの繰り返しで、いかにスムーズにプログラムを運び、お客様を楽しませるか、会員の一致団結が鍵ではあります。三曲あさおでは演奏会をすべて自分たちの手で企画運営します。
演奏以外、曲目決定、チラシ作成発送、会場手配、練習場所確保、リハーサル、裏方、宴会まで会員各々分担をして演奏会を仕上げていくのです。
では、演奏会の一日を振り返っていろいろと会員の皆さんの奮闘ぶりをご覧下さい。

今回は前日5月7日の夜をリハーサルのためホールを取ってあり、照明や立ち位置決めなどざっと済ませて本番当日を迎えました。
朝9時集合で早速大合奏「祭り幻想」の練習が始まります。朝早くでまだ緊張感もなく皆さんリラックスして談笑しております。
リハ①.jpgリハ②.jpgリハ八木節.jpg
現代の曲が終わり古典の曲の舞台設定「毛氈、金屏風」の設営です。
リハ④.jpgリハ③.jpg
今回、2曲目の茶音頭ではその曲名通り「茶道のお点前」を曲の演奏中に披露する企画なので舞台上の位置確認とお客になる会員との打合せが入念に行われました。
お点前準備.jpg

古典の出演者は和服で、現代曲の出演者は洋服で両方出る方は両方の服装を、さらに複数の現代曲に出演となるとブラウスの色も変えて......お色直しも演奏会の楽しみですね!(もちろん男性陣も衣装には凝っているようです)
楽屋①.jpg楽屋②.jpg楽屋③.jpg
午後1時開場です。

会場外の入口付近に大きな立て看板を設置。これはチラシを発送した際、封筒の宛名書きをしていただいた松戸さんの奥様に書いていただきました。立派な書に負けない演奏をしなくては!
看板.jpg
受付は出番の遅い方が最初に担当、後半の休憩後は最初の出演者が担当と交代で務めます。今回も最初の不安をよそにどんどん入っています。しかし1000席を埋めるのは大変なので通路を挟んで後ろ側300席は締め切りでスタッフ専用の場所として、お客様を前の方に誘導しました。
受付.jpg客席.jpg
午後2時開演です。
古典の「乱れ」から演奏が始まりました。本手は生田流、替手は山田流が担当、尺八は琴古流です。
乱れ.jpg

2曲目が今回の特別企画、地唄「茶音頭」の演奏に合わせてお点前の披露です。
ご披露いただいたのは「宗偏流」の大宮宗裕さん(介添え)、佐藤朋子さん(お点前)です。やや退屈な地唄の演奏もお点前とのコラボレーションで緊張感のある舞台となり、お客様にも大変好評でした。
お点前①.jpgお点前③.jpg
その模様を撮影したビデオ(抜粋)をご覧下さい。



3曲目よりは現代曲の演奏に入る為、金屏風、毛氈を取り払い、照明とカラフルな衣装に彩られた舞台になります。また今回は演奏会のテーマを「邦楽曲によるお国巡り」とし日本はもとよりヨーロッパまで足を伸ばして各地の地名や風物にちなんだ曲を選択演奏してみました。

先ずは「八木節スケルツォ」です。江戸信吾の編曲による民謡八木節で、尺八の独奏をスポットライトで照らしながら演奏は始まります。
八木節.jpg

次の曲は「月見草の詩」宮田耕八朗作曲の小品ですが、この曲を太宰治作「富嶽百景」に絡めて演奏してみました。
月見草.jpg
月見草と聞くと私は何故かこの「富嶽百景」の中の一節「富士には月見草がよく似合う」を連想してしまうのです。
静岡県は浜松市内の高校に通っていた時分、国語の教科書にこの作品は登場しました。
幼い頃より小さいながら見慣れた富士の山。静岡県の県歌、県のシンボルマークから小中高の校歌まで富士山は気高く崇高で美しく尊い物として扱われ、歌われてきました。それが何と教科書の教材ながら「富士は俗でだめだ...」等々の否定的な物の見方が綴られていたではありませんか!特に今回取り上げた月見草のくだりは富士よりその富士と立派に相対時している月見草がよかったと言っているのである。何かカルチャーショックを受けて価値観がガラガラと崩れていく自分があったような記憶があり、今もって月見草という言葉は富士山と同義語のような感覚なのです。
朗読.jpg
この「月見草の詩」という曲とは何も関係ないのですが自分の想いを優先してのコラボとなりました。
朗読を福田津義子さんにお願いして、そのカルチャーショックを受けた部分を聞きながら演奏しました。ちょっとそのさわりをお聞き下さい。


5曲目は「青葉の賦」です。作曲者川崎絵都夫先生に直接指導を仰いだ曲です。仙台の薫りを少しでも醸し出すようバックの映像は美しく映されます。
青葉.jpg
バックの映像を選択、パソコンで映し出す作業を会員の鈴木豊さんにお願いしました。また、箏の出しいれ舞台設置の責任者も兼ねており演奏会の要としてなくてはならない存在です。
豊さん.jpg映写機.jpg

前半のプログラムが終わり、休憩となりました。

ロビーに人があふれ出します。三曲あさお名物「休憩のお茶菓子」がテーブルに山盛りに用意されています。しかしあっという間に無くなりました....
ロビー菓子.jpg

後半は「飛騨によせる三つのバラード」飛騨にちなむ三つの言葉をモチーフに演奏は進みます。「歩荷」(強力さんのこと)「立円」(今で言うベビーサークル)「杉玉」(昔の酒屋の看板、酒から祭りをイメージ)
飛騨.jpg

7曲目は「恋のアランフェス」「シルクロード」のアレンジ曲2題。情熱の色ワインレッドのシャツを着た鈴木豊さん、そういえば還暦だとか...還暦には赤い.......
アランフェス.jpg

8曲目には都山流本曲の「朝緑」、尺八重奏の調べを会場一杯に響かせます。
朝緑.jpg

裏では次の舞台設置の確認に余念がありません。
裏方.jpg
箏の調絃チェック
古藤さん.jpg

最後は大合奏曲「祭り幻想」でフィナーレを迎えます。
会場には作曲者で演奏指導もしていただいた川崎絵都夫先生も駆けつけくださり、会員一同緊張感を持ってハーモニーを奏でます。うん!上手く演奏出来ました。
祭り.jpg

演奏終了後、松戸久義さんのお礼の挨拶、暖かな拍手に包まれて無事に終わった演奏会に会員一同ほっと安堵の一瞬。
また来年も大勢のお客様に喜んでもらえるような演奏会をと考えたかどうか、私は次の宴会のことしか考えていませんでした........。
挨拶.jpg挨拶②.jpg挨拶③.jpg

ご来場下さいました皆様本当にありがとうございました。




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