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三曲あさお初代会長牧尾さん逝く [三曲あさお]

9月26日三曲あさお初代会長牧尾孝之助さんの通夜がしめやかに執り行われました。

牧尾さん葬儀①.jpg
平成2年結成された三曲あさおですが、牧尾さんは当初発起人として塚本さんや岡崎さんとともに会員募集や会議のとりまとめを指揮し、三曲あさおの基礎を築いていただきました。その後初代会長として第7回の定期演奏会まで会員を導いてこられました。
ユーモアにあふれる言動と暖かな人柄で、流派の異なる雑多なこの団体を包み込まれ、とかく技の優劣や曲の解釈でぎくしゃくしがちな練習や演奏会をまとめてくれました。小柄な体格でいつも笑顔を絶やさぬ牧尾さんの姿が忘れられません。

牧尾さん葬儀②.jpg

第11回定期演奏会までは元気に練習や宴会に参加されておりましたが、体調を崩し入院されてからは手も不自由となり尺八を持つのもままならぬ闘病生活に入りました。ご遺族の話では晩年ベッドで「もう少ししたら片手でも尺八を持って吹くことぐらいはできるかなあ、尺八はどうなっている?しばらく吹いていないからカビが生えているかもな」と三曲への復帰を強く願っていたそうです。

訃報を聞き、葬儀の日時を会員へお知らせしましたが三曲あさおの元会長ということで何とか尺八による献奏を出来ないかと考え、ご遺族の了解を得ました。
曲は第2回研究発表会で演奏した「虚鈴」を選びました。
楽譜.jpg虚鈴③.jpg


当日は5分ほどに簡略化した楽譜をしたため、コピーして持参しました。麻生区栗木台にある林清寺の葬祭場に午後6時到着し、会員とともに通夜の席につきました。焼香が一通り済み、読経が終わった所で尺八を取り出し会員一同整列して虚鈴を牧尾さんの棺に向かって吹奏し始めます。単純なメロディーですが、えも言われぬ静寂感が漂い会員の息がピッタリ合って演奏出来ました。遺影の顔が微笑んだような気がしました。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
虚鈴吹奏①.jpg虚鈴吹奏②.jpg


会長牧尾孝之助、研究発表会挨拶より
第1回研究発表会
「三曲あさおは結成以来満3年経ちました。もしやと期待をこめて投じた一石の波紋が友から友を呼び、異色とも言える邦楽アンサンブルを誕生させました。流派を超えた交流で心と心が触れ合い、お互いに共鳴するこの快いムードを大切にしてこれからも頑張りましょう。」
第4回研究発表会
三曲あさおは自由な雰囲気をモットーにしています。邦楽アンサンブルの魅力に惹かれてグループを組んでからもう7年目です。リーダーにも恵まれコツコツと勉強を続けておりますが、1曲1曲貴重な財産が増えてゆく喜びはまた格別です。1997年を更に実りある年とするよう多いにがんばりましょう。第4回研究発表会にあたり「練習は本番のように、本番は練習のように」釈迦に説法ながらひと言添えてご挨拶といたします。

牧尾さん写真.jpg


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