SSブログ

尺八本曲鑑賞会 練習1 [高尾山・尺八本曲鑑賞会]

法身寺チラシメール用.jpg

6月に新宿の法身寺で上記のチラシのような演奏会を開きます。
今日はその演奏会を主催します燭の会会主橋本竹咏さんが練習のため見えました。
この演奏会は今から9年ほど前橋本さんが地元八王子にある高尾山薬王院で「尺八本曲鑑賞会」と銘打って始めたものです。
橋本アップ.jpg
燭の会会主 橋本竹咏さん

江戸時代、読経や修行の代わりに尺八を吹く「普化宗」という宗派を興し、檀家はとらず托鉢を主な収入源として各地を徘徊した虚無僧と言われる人たちが吹いていた尺八曲(儀式や托鉢用)を尺八本曲と言います。尺八本曲/虚無僧音楽ともいうべきこの尺八独奏曲は抽象的で、習得するのも演奏も難しい曲なのです。この本曲だけを集めて演奏会を開くのは演奏者も聞く方もちょっとしんどいものがあります。そこで明治以後「吹き合わせ」といって替手式の重奏にしたり、違う長さの尺八で同じ曲を吹く(原曲を移調して吹く)といった編曲が流行し今日にまで伝わっています。現在も新たな編曲が生まれています。
b0008714_14442325.jpg
高尾山薬王院

最初一人で始めた本曲の会ですが、この吹き合わせを取り上げ、より趣のある本曲演奏の方法を模索しようと思い立ちました。その演奏相手を頼まれまして、気がつけば9回を数えるまで続くようになりました。
takao13.jpgyakuoin01.jpg


さて、ご存知のように高尾山は修験道の関東における一大霊場としてまた軽いハイキングコースとても有名な「山」です。当然会場の薬王院まではケーブルカーに乗り山道を25分ほど歩くことになります。健康のためにはもってこいの場所ですが演奏会場としては不便きわまりまない所ではあります。にもかかわらず毎年多くはありませんが足を運んでくださるお客様には感謝感謝の演奏会ではありました。
ケーブル駅.jpg
高尾山の麓ケーブルカー乗り場

高尾山受付.jpg
薬王院客殿、この中の100畳敷の大広間が会場

昨年高尾山の会場の都合で使用が出来ないという事で急遽、新宿にあります法身寺に会場を変えて開催しました。この法身寺は虚無僧研究会本部としてつとに有名なお寺でして、住職を務めます小菅大徹和尚はその会長として尺八関係の資料収集と機関誌の発行をされております。また私にとって大学の先輩にあたるという縁で尺八の演奏会としてはまさにうってつけの会場でした。
法身寺.jpg
法身寺 http://www2s.biglobe.ne.jp/~komuken/

額.jpg
今年もこれに気を良くしてもう一度法身寺での開催とし、昨年の満員状況を考慮して昼と晩の2回公演としました。
法身二人.jpg
さて、今回の演奏会は企画として琴古流各家元が編曲した本曲の吹き合わせを一堂に集め、吹き比べを披露する予定です。
その顔ぶれは木村友斉、川瀬順輔、青木鈴慕、納富治彦、三浦琴童の各先生方が著した楽譜を用います。これはまた橋本さんが各家元又はおそのお弟子さんより直接稽古を受け伝授された貴重な資料でもあり、その演奏表現が各社中のカラーともなって聞きごたえのある吹き合わせの演奏会となるでしょう。是非聞きに行きましょう!
練習.jpg
練習に熱が入る二人


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。