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三曲あさお第18回定期演奏会ご案内 [三曲あさお]

ずいぶんと休んでしまいました。撮りためた写真が山のように溜まってしまい、いずれまとめてブログにアップしようと思っている内にさらに増えていき、しまいには面倒くさくなってズルズルと更新が伸びてしまった次第。仕事の忙しさもあるかというとそうでもなく、逆に大震災以降は2ヶ月ほど停滞して青くなりました。
震災ではお客様で亡くなられた方もおり、知人や親戚にも被災して難儀な生活を送っているとの知らせが入ると、この半年は少しナーバスな気分と言いましょうか、無常観と表現しましょうか、今ひとつ体が重く何を考えるでもなくじっとしていた感じでした。

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さて、震災の影響は我が三曲あさおにもおよび、4月23日に予定されていた三曲あさおの定期演奏会は延期となってしまいました。ご存じのように4月中は関東地方一円でコンサートが軒並み中止となり、余震も相次ぎさらに計画停電となってはコンサートどころではありません。3月の終わりに緊急会議で中止と決め、改めて11月19日(土)に会場を予約し仕切り直しとなったわけです。
合奏風景.jpg
演奏会のほぼ1ヶ月前の大事件なので、演奏曲目はかなり出来上がっており、中止決定は演奏会に向け張り詰めていた緊張感がガラガラと崩れ、これもまた立ち直るのに時間がかかりましたね!しかし6月頃より再度演奏会の企画を練り直し、曲目を選定し、練習が再開されるともうゴール目指して一直線、気合いが張ってきました。そんな頃に新入会員も加わり暑い夏を乗り切ったと思ったらもう演奏会1ヶ月前となりました。時の経つのは早いものです。

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●チラシ発送作業、600通ほど出します。何人来ていただけるかなあ....

第18回となる今回の演奏会は「日本の歌の源流を求めて」と題しまして古典から現代の曲まで日本の歌のルルーツをたどりながら、いろいろと聞いて・見て・楽しい企画を盛り込んでみました。
大震災で被災された方々へ様々な救援活動が送られた中、避難所などで大きな喜びを与えたのは被災者を励ます「歌」だったと聞きました。
亡くなられた方々への鎮魂、被災者への励まし、そして一緒に歌って共に立ち上がろうという勇気を与えたのでした。よく歌われたのが「明日があるさ」「上を向いて歩こう」「故郷」などだったそうです。
そこで、演奏のオープニングとしてこれらの曲を選んでみました。

渡邉、石橋.jpg

日本の音楽には器楽だけの演奏というものは少なく、必ず歌が入ります。
その昔、仏教の伝来と共に各地に寺院が建立され、難解な経典を判りやすく民衆に知らしめるために、お経に節を付けて歌う「声明」が利用されたそうです。
また和歌を遣り取りする風習は平安時代の物語によく見られ、歌集もたくさん編まれました。和歌を詠むのにも節を付けて歌うのは百人一首などで現在もおなじみですね。
中世の絵巻物には民衆が輪になって踊り歌う様が描かれています。
能狂言から箏歌、三味線が伝来すると歌舞伎音楽の中核となって様々な形態の歌が創られました。
尺八の虚無僧音楽でさえも祭や古謡の旋律を奏でていると思われるものが多々見られます。という時代背景を基に声明をバックに尺八本曲を吹いたり、地唄箏曲を編曲したりして演奏を進めます。
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童謡をお客様と一緒に歌う企画も考えました。
「吉野静」は明治以後の箏歌の発展型として取り上げてみました。
そして演奏会の目玉として古典の「千鳥の曲」を大合奏曲として編曲し、さらにコーラスをゲストに迎え古典の歌を現代のハーモニーで聞いてみようという大それた企画を立ててみました。

会場は昭和音楽大学ユリホールで午後3時開演です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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